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「それぞれのゼロベースがある」心の余白も、持ち方もみんなちがっていい


(画像右)多田香さん

(画像左)舟山久美子


スキンケアブランドHerz skinの製品開発のきっかけともなり、フルボ酸製品の研究開発も行っている多田香(ただ・かおり)さん。現在50代で、はつらつとした笑顔とバイタリティーあふれる行動力には、内からにじみ出る魅力と美しさを感じます。20代の娘さま2人はすでに独立し、現在は仕事と趣味を中心に、「自分時間」を楽しんでいるといいます。今回は、そんな多田さんに心の余白の持ち方や生き生きと年を重ねる秘訣を教えてもらいました。



フルボ酸がつないだ多田さんとの出会い


ーお二人の出会いのきっかけを教えてください。


多田:フルボ酸という成分を使用したヘアケア製品の監修を舟山さんへ依頼したのがファーストタッチでしたね。舟山さんもお肌にさまざまなお悩みがあると仰っていて、フルボ酸についてかなりマニアックな話で盛り上がったのを覚えています。


舟山:そうですね。妊娠中にさまざまな体の変化や悩みを知って、マタニティー向けの商品開発をしたいと考えていたんです。1年くらい模索するなか、お会いしたのが多田さんでした。多田さんを通してフルボ酸に出会い、「諦めなくてもいいんだ」と私自身が背中を押されて、ブランドの立ち上げに至りました。





ーお互いの第一印象を教えてください。


多田:人を惹きつけるような優しい魅力がある方だと思いましたね。その一方で、ものすごくエネルギッシュで、強さを持ち合わせていらっしゃるとも感じていて、すごく歳の差はあるんですけど、1人の人間として魅力的で今後も関わっていきたいなと最初から感じました。


舟山:とっても嬉しいです。多田さんに対して、私も本当に同じような印象を受けました。30代にさしかかって、私自身さまざまな悩みがあるなかで、それを解決に導いてくれるロールモデルって意外にいない。ずっと探し続けていて「いた!」みたいな(笑)人生のメンターのような心強い存在が身近にいることって、すごく心が救われると感じています。





子育てに仕事に「完璧」を追い求め、毎日がキャパオーバーだった30代


ー多田さんは、普段どのような日常を送られているのでしょうか?


多田:今は子育てがひと段落したので、基本的には仕事をしながら、空いた時間は自分の時間を大切にしています。


だいたい毎日4時半から5時半くらいに起きるんですが、最近は美味しいモーニングを食べ歩くのにハマっていまして。ここ1年は、週の半分以上、家の外で朝ごはんを楽しんでいますね。その後は夜まで仕事に集中して、だいたい夜の10時、11時くらいに終わります。


夜は365日必ず1時間ほどゆっくりお風呂に浸かって、好きな動画やSNSを見たり、マッサージしたりして頭をリセットします。睡眠時間は、だいたい3時間から5時間ですが、これくらいが私の体に合っていると感じていて。今は気持ち的にゆったりと過ごせていますね。



ーご自身に合ったライフスタイルを見つけられたのですね。そんな多田さんにも、自分のことが後回しになってしまうほど、大変な時期はあったのでしょうか?


多田:実は、子どものころは体がすごく弱くて。幼いころに「20歳まで生きられない」と告げられたことがありました。なので、日常的に「明日命が終わるかもしれない」という思いとともに生きてきたんですね。


私だけではなく、娘2人も同じように体が弱くて。2人とも2歳を迎えるまでに5回ずつ入退院を繰り返しました。ただでさえ子どもが大変な時期でしたが、自分の仕事もしていたので、知らず知らずのうちに体に負担がかかっていたんだと思います。30歳になったころ、40度以上の熱が3ヶ月間一度も下がらなかった時期がありました。


「全部頑張らないと」、「仕事も頑張って、子育ても完璧にしないと」と自分を追い詰めちゃって。病院に行く時間をなんとかつくってようやく医師にかかると、免疫系の病気を発病していたことが判明したんです。





忙しい日々も考え方ひとつで幸せに

自分の機嫌は自分でとろう、と思うように


ー身も心もボロボロで、想像を絶する大変な日々だったのではないでしょうか。当時を経てマインドに何か変化はありましたか?


多田:その経験までは、「なんとかなる」と思っていましたが、やっぱり人生って永遠には続かない、期限があるということを改めて実感しました。


なので、目の前の責任を果たすためだけに苦しんで最期を迎えるのではなく、同じ日常を送るにしても幸せでいたい。心の充足感を得るのが、すごく大切だと考えるようになりました。


「大変だな」よりも、「さまざまな機会に恵まれてラッキー」と考えるだけで、毎日が大きく変わるかもしれないと思ったんです。そういう思考に切り替えられるようになってからは、忙しくても幸福感が感じられるようになりました。



ー思考の転換が大切、とはいえ考え方を変えるのは難しくなかったですか?


多田:そうですね。人には嫉妬心や承認欲求が少なからずあると思いますが、そういう感情って、何かに期待しすぎるからだと思っています。


やっぱり自分の機嫌をとれるのって自分だけだと、30代でやっと気付いたんです。誰かや何かに機嫌をとってもらうのではなく、自分で自分の機嫌をとる癖をちょっとずつつけていって。それを何十年も続けていたら、今はなんとかなっています(笑)


舟山:とても素敵です。そういう時期が多田さんにもやっぱりあって、今の輝きや美しさがあふれ出ているんだなと、思いました。


心と肌って密接に関係していると考えているのですが、その時期に多田さんが何か実感したことはありましたか?


多田:もともとアトピー性皮膚炎で肌が弱すぎて、当時の心と肌のつながり、というよりは常に化粧品迷子だったんですね。でもフルボ酸に出会ってからはトラブルが落ち着いて、今の年齢になって美容をちゃんと楽しみたい、と思うようになりました。50代になってさらに歳を重ねていますが、美容が楽しめるって私の年齢になってもすごく幸せで、心に影響することなんだな、と実感しています。





舟山:「年齢を重ねるのが怖い」というマインドって、なんとなく世の中にあると思っていて。そういう考えをなくしていければ、すごく社会が明るくなるのかな、と思います。


多田:舟山さんがそう言ってくださるのを聞いて、私自身本当に楽になりました。年をとるってなんとなく汚くなって、衰えていく、みたいな感覚がどうしてもあるんですよね。


でも年を重ねることは、何かを積み上げていくことであって、その時々の美しさがあるということを発信してもらいたいと思います。そうすれば私のような世代でも、今からでもきれいになれる、余白が持てる、と感じられる世の中に変わっていくんじゃないでしょうか。



忙しい日々の方が気持ちが落ち着くなら

頑張る自分を肯定して認める、それも心の余白に


ー充実した日々を送られている多田さんですが、「完全オフ」の日をとることはありますか?


多田:毎日どこかしらで仕事をしていることが多いですね。ただ、まとまった休みがとれるときは、娘2人と孫の3世代旅行をしたり、娘と2人で女子旅をしたりして心をリセットしています。


無理に完全なオフをつくることはありません。「休みをとりましょう」といわれても物理的になかなかとれない、あるいは休むことがすごく苦手な方も多いと思うんですね。そんな人は、無理に休もうとせずに頑張る自分を肯定する方が、かえって余白が持てるんじゃないかなと思います。



ー無理に休もうとすることで、逆に心の余白がなくなるかもしれないと。


多田:そうなんです。休めない人は無理に休まなくたっていいし、逆に「頑張ってる私、えらい」って自分の機嫌をとる方が簡単に感じるんじゃないかと思いますね。


舟山:そういう余白の持ち方があるんだと知れば、「自分にもできるかも」と感じる方がいるかもしれませんね。休むことより動き続ける方に慣れている人って、すごくたくさんいますよね。情報であふれる世の中で、逆に何もない時間を楽しむ方がすごくハードルが高いのかもしれません。


私も会社を立ち上げて毎日新しいことばかりですが、多田さんと同じで、朝は4時半とか5時に起きないと1日が回せない、という事実も現実的にはあって。時間軸はすっかり変わったものの、心の疲労感って全くないんです。だから睡眠時間が短くても、肌状態はすごくよくて驚いています。





多田:舟山さんが以前仰っていましたが、「心をゼロベースに戻す」ことができれば、余白ができると思っていて。それぞれのゼロベースがあると思うので、やり方はいろいろとあってよいと思います。大切なのは、自分が一番心地よいゼロベースへの戻し方を見つけること。それだけで心の余白かな、と思います。



なんらかの形で社会に恩返しできる自分で

若い女性の幸せを見届けたい


ー今回のインタビューを通して、多田さんが本当に素敵な方だと伝わってきました!最後に、今チャレンジしていることや今後の目標を教えてください。


多田:年齢も重ねていますし、リタイアの時期が見えてくるところです。でもずっと何かしらの形で、できる限り長く社会に恩返しできる自分でいたいな、と思います。そのためにも今までのさまざまなご縁を大切にしたいですね。


先ほど舟山さんが人生のロールモデルの話をされていましたが、私の場合もそういう存在がいなくて大変な時期がありました。今、母を経て私の夢は、舟山さんや娘のように若い女性を応援したりサポートしたりして、幸せになっていくのを見届けることです。


舟山:とても素敵です。多田さんが、私にとって悩んだときに道標をそっと教えてくださる存在でいらっしゃる理由がわかりました。私自身とても学びの多い時間でした。本日はありがとうございました!




Profile

多田香(ただ・かおり)

経営学修士号を取得。「女性に寄り添うものづくり」を叶える、アパレル関連や化粧品類の商品企画、マーケティング、海外事業に20年以上従事。フルボ酸の製品開発歴5年。2人の娘の母であり、現在は孫を持つおばあちゃんでもある。




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